フィンランド流「伝える力」が身につく本 [by 北川 達夫 (著)]
フィンランド流「伝える力」が身につく本 北川 達夫 中経出版 2010-12-07 posted at 2011/05/02 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『なんでわかってくれないの?』
本当は自分にも問題がある
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☆気になったキーワード
『意見に意見』 『わかってほしい』
『もう少し詳しく教えてください』 『仮の土台』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『自分の考えや意志を伝えるには?』
どう行動する?どう考える?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『「論理的に話せ」という言葉のウラには』
▼『「議論の出発点」はどこだろう』
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▼『「論理的に話せ」という言葉のウラには』
よくいわれますよね。
「論理的に話してくれないとわからないよ」
さてここで「論理的」ってなんだとおもいますか?
深く追求していくと「論理とは」という定義から
哲学面の話しになって行ってしまいそうですし
今回はそれが目的ではないので、そちらにはすすみませんが
本著で定義している「論理」とは
知識、経験、価値観に裏打ちされたもの
↓
つまりあいまいで非常に個人的なもの
ということ。
これはすごくわかりやすい定義でした。
論理的かどうか?ということは
別の言い方をすれば「筋が通っている」と判断できるもののこと
なわけですが
その判断をするのは、私たち人間、個人個人。
ですから、その背景は千差万別なわけです。
属しているコミュニティが共通であれば
その背景が近いものになってくるので、個人を離れて
公共性を持った「論理」があるような幻想を
抱いてしまいますが、
個人があって共通の背景がうまれているのであって
共通の背景が先にあるわけではないということを
思い至れば、論理は絶対的ではないと言うことを
気が付かないといけません。
ですので、本著にある
「論理的に話せ」=「私にわかるように話せ」
は至言ではないかとおもうのです。
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▼『「議論の出発点」はどこだろう』
やばい、会社の売上がさがってきた。
そんな事実が発覚したときに
スタッフでミーティングをすることになりました。
さて、このミーティングうまくいくでしょうか?
そのためには。。
「売上が下がっていることは問題でしょうか?」
という問題認識が共有されていないと
話し合いはうまくいかないのです。
こう文字にしてしまうと当たり前のことですが
実は人によって考え方は大きく異なります。
売上がさがってきたとしても
・人をいれてないのだから、これくらいの規模で
オッケーでしょう。
・やっぱり売上はあげないと会社が儲からない
・経費を削減すれば売上はあがらなくてもいい
この3人の間で、売上を上げなくてはいけない
という問題点は共有されてないわけです。
ここで大事なのは「売上を上げなくていけない」という
問題点を強制すべきということではありません。
議論を始めるに当たって何が出発点か?
ということを共有してからスタートしましょうということ。
売上を上げなくてはいけないという問題点が
共有されていなくても、会社が赤字になってはいけない
と言う問題点は共有されていると言っても良いのではないでしょうか。
(一時的ならばともかく、恒常的に赤字の場合には
倒産に進んでしまいますからね)
そして黒字にするためにはどうすればいいのか?
という議論をしていけば
健全な、そして前向きな話し合いができるということだとおもうのです。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『「論理的に話せ」=「私にわかるように話せ」』
常に頭から忘れないようにしないと・・
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元外交官というキャリアをお持ちの著者北川さんが書いた
コミュニケーションスキルの本です
日本人同士であれば「前提」「土台」はある程度
共有化されていることが多いと言われています。
#最近は少し減っているかも知れませんが(^^;;)
でも、一歩日本から外に出ると
「え?そうなの?」
と思ってしまう出来事もしばしば。
そんな中でも相手の想いを予想し
こちらの想いを伝えていくためにはどうすればいいのか?
そんな視点で書かれているのが本著ではないかと思うのです。
フィンランドかどうか、あんまり関係ないかも知れませんが(笑)
フィンランド始め北欧諸国は
教育面をはじめ見習うべきところは多いですからね。
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