学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識 [by 海老原 嗣生 (著) ]
学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識
朝日新聞出版 2009-12-18 posted at 2010/06/06 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『学歴ってなぜそんなに大事なの?』
大学名は本当に役に立つのか
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☆気になったキーワード
『学歴のインフレーション』 『ランキング病』
『不況という人材循環弁』 『150人』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『大学の名前はなぜ珍重されるのか?』
いまだに。。。というところはありますが
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『ラベルを珍重する理由』
▼『学歴のインフレーション』
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▼『ラベルを珍重する理由』
学歴ってなんだろう?
って考えてみるのが本著を手に取った理由でもあります。
本著の紹介でもでてきますが、「ドラゴン桜」「エンゼルバンク」
などで著名な三田さんの漫画の「エンゼルバンク」の
登場人物のモデルとなっているのが著者の海老沢さん。
漫画の中でも、世間一般で信じられているいわゆる
「都市伝説」を次々とひっくり返していくのですが
本著でも「学歴」という都市伝説をつぎつぎにひっくり返していきます。
では、そんな「学歴」をいまだに世間が珍重する
理由って何だろうか?と考えてみましょう。
これまでの企業採用で学歴採用がなぜうまくいったのか?
について本著ではこのようなキーワードがでてきます。
「大多数の優等生と少数の異能者」
大学入試という難関を突破する学生=学歴を持つ学生
には、必ず下記の3つの能力のうち1つは備わっていると言います
・地頭がいい
・要領よくツボを把握できる
・継続的にがんばれる
どれか一つを持つ人材は、企業にとって見れば優秀な人材であるわけです。
そしてどんな組織=大学であっても、必ずそこには
「異端児」は存在します。
そこで、学歴を元に採用を行っていけば
優等生=3つの能力のどれかを持っていて、企業活動に適した人材
を採用しながら、「有能な異端児」を採用することが出来る可能性が
高まるので、結果的に企業として活動がうまくいったわけです。
ところが・・・・現在ではこの「3つの能力のどれかを持っている」
という前提が崩れてきてしまっているのです・・・
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▼『学歴のインフレーション』
「3つの能力」を持っている可能性がなぜ下がるのか?
それは、「高学歴」が昔と比べて
違った意味を持ってきているのではないかと
本著からは読み取れます。
というのは、、、現在子供の人口は知っての通り
少子化によって減少しているという現実があります。
では子供の数が減った分だけ
大学生の数が減っているのか?というとそんなことは
決してありません。
逆に「大学全入時代」といわれるほど
大学全体の定員と、志願者数はほぼ同じになっていて
大学さえ選ばなければどこかには入れる時代になりました。
ということは・・・
昔に比べてみれば、子供全体の能力が上がらない限り
「学歴」による選別のレベルは下がってしまうわけです。
興味深い戦略が本著で書かれています。
有名な私立大学の例として「早稲田大学」と「慶應大学」の
話が解説されています。
共に大学としてのブランドは最強。
その少子化における2つの戦略とは?
詳細はおもしろいのでぜひ本著を読んでいただきたいのですが
いかに「学歴ブランド」が意味がないのか?
についてのおもしろい考察になっているのです。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『ブランドはネタに過ぎない』
最初のとっかかりの後は本人の実力と結果次第
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学歴信仰とそのブランド力はつねに「正しい」という意見と
「全く当たらない」という意見が相反します。
私自身、大学と大学院を卒業させていただいているせいか
そちら系の話は常に一生ネタになるでしょう。
ええ、ネタに(笑)
ブランド自体が浸透していますから
ネタには事欠きませんが、それ以上でもそれ以下でもありません。
ラベルの名前で勝負できるのは、最初だけ。
あとは自分の実力で積み上げていくしかないのです。
その点、学歴に限らず
ブランドにあぐらをかいてしまうのか
それとも、コミュニケーション能力始め
自分の能力を高めていくことによって勝負するのか?
当たり前のことですが、再度考えるいいチャンスですね。
学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識
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