13歳からの反社会学 [by パオロ・マッツァリーノ (著) ]
13歳からの反社会学 パオロ・マッツァリーノ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-10 posted at 2010/12/15 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『何が本当なのか?』
社会を斜めから見るといろいろわかる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『アンケート』 『調査データ』
『レビュー』 『偽善者になれ』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『さてどうやって生きていきますか?』
常識と非常識
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『お金を拾って暮らせるか?』
▼『レビューってなんのため?』
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▼『お金を拾って暮らせるか?』
なかなかおもしろいテーマから始まる本著。
のっけからその雰囲気を全開にしているのが
このテーマです(笑)
さて、実際にこれだけ聞いてどう思いますか?
お金を拾うだけで人は生きていけるのか?
というとたぶん多くの人がNoというでしょう。
では次に、日本で1年間に「お金を無くした」と
届け出た金額の合計が約400億円ときいたらどうですか?
え、それなら拾えると思ったかも知れません(笑)
実際問題にはもう少し突き詰めて考えていく必要が
あって、その辺の話は本著で詳しく書かれているので
あえてふれませんが、
実際江戸時代には、お金を拾って生活していた人がいた
というようなエピソードもあります。
じゃあ、私もそれを仕事に(笑)・・・
と考えたあなた。
それはよいことでもあり悪いことでもあります。
すぐに行動に移すという意味ではとってもよいこと。
考えていてもなにも結果を得ることはありませんからね。
では何が悪いのか?というと人の言うことを鵜呑みにしてしまうこと。
正しいのは、行動するそして検証する。
これを自分でできるかどうかだと思うのです。
本著の中に「社会の法則は永久に続かない」という見出しがあります。
永久ではないからこそ、常に新しいビジネスが生まれ
そして消えていく。
昔に比べればそのスピードが速いからこそ
「就職したら一生同じ仕事」という人がほとんどいない
時代にもなりました。
ということは・・・引き出しをたくさん持っている人間の方が
有利と言うことです(笑)
がんばっていきましょー
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『レビューってなんのため?』
近年インターネットでもりあがっていると
いわれて久しいのがレビューサイト。
CGM(消費者が作るメディア)ともいわれて
ネットがなかったころであれば
マスメディアしかなかった情報源が
一般にも持てるようになった象徴とも言われています。
そのレビューサイトなんですが・・・
さてなんのために書いているんでしょう?
このメルマガ【エンビジ】もまさにレビューの一つに
なるのでしょうが、わたしは
いい本はぜひ「必要な人に読んでもらいたい」
と思ってその助けになるようなことを書きたいと
思ってます。
自分の書籍「いつも目標達成している人の読書術」
http://camp2.enbiji.com/
にも書きましたが、何かを書評させていただくときには
悪いことを書くのではなく、その本の良かったところを
書きたいと思っています。
なぜならば100%の人に受け入れられる本というのはないし
必要としている人は必ずいるはずなのに
その人が手に入れるチャンスをなくしてはいけないと思うからです。
すると・・・今回の書籍でも問題視する視点で
書いていて同感だなと思ったのが「星のレビュー」。
5段階評価にみえるのでどうしても文章よりも
先にそちらに目がいきます。
内容がいいことが書いてあるのに、何で星が1つ?
とかね。
そして平均値をとるとより意味がわからなくなるのです。
平均値3だけど、5の人と1の人しかいないとかね。
そしてより問題なのが匿名であることをいいことにして
「けなすだけけなす」レビューがあること(^^;;)
書籍の著者、レストランの店主・シェフ
などは、ほとんどの多くの場合に自分の信じることを
書いたり、作ったりしているのですが
それに対して、「(レビューワーが)絶対に正しくて
おまえは間違っている」的な文章が多いこと多いこと。
それを匿名でなくて面と向かって言うことができるのか?
であればOKなんですけどね・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『偽善者になれ』
オトナになれ
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本著の最後にこのようなフレーズがあります。
オトナになるとはどういうことか。
それは、中途半端に正しい現実と、
勇気を持って向き合えるようになることです。
これは何時も私が感じていることと全く同じなので
すごく心に残りました。
学問の世界は、理論を追求します。
そして理論に合わないことがあると
「実験が間違っているかもしれない」といろいろとチェックする
そんな思考があるかもしれません。
確かに多くのことは物理法則に従いますから
実験のなにか前提条件がまちがってしまっていることも
多々ありますが・・・
そのなかに小さく埋もれている「これまでの物理法則」では
わからないことを見つけることが出来た人だけが
ノーベル賞クラスの研究者ではないでしょうか。
そんな大きなコト関係ないよとおもっても
私たちは呼吸をして生きている
その行動だけで、なんらかの影響を周りに与え
そして与えられている。
ということは、100%正しいことも無理だし
100%公平なことも無理。
だからこそ
善と正義は「信じる」ものではなく「実行する」ものだ
という本著の主張にはとっても共感するのです。
それが偽善であってもいいと。
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